criticism



たとえば、動物の内部に鉱物を嵌め込む。さらに体内の鉱物を見せるために、その動物は分断された状態で示される。植松の組み合わせの中では生物と無生物の境界は曖昧である。さらには「生」と「死」も。

ただ、地球上の動植物や鉱物が示す多様さを知るものには、植松の世界はそれほど驚異ではないかも知れない。現実の自然もまた、実際には、系統樹のような区分で整理されてきたものの、人間の理解を常に超え続けてきたものであるからだ。 植松もまた別の意味で区分を乗り越えていこうとする。それはアートならではの形態論的で縦断的な冒険ではあるが、作品に作りものめいた感覚はなく、既視感を持って素直に受け入れていくことができる。
そこに出現するのは、「死」を超えた、そして「血」を拭い去った世界であり、「神話的」というより、「天上的」な光景である。

拝戸 雅彦 (愛知県美術館主任学芸員)
creatures create creatures create creatures create creatures create creatures create creatures create creatures create creatures create creatures create creatures create creatures create creatures create creatures create creatures create creatures create creatures create creatures create creatures

back

©Takuma Uematsu, all right reserved